AI診断時代における「資格と責任」の境界線

─あなたの医療に責任をもつのは誰か?


がんの診断は、かつては医師個人の主観によるものでした。  

それがいま、分子レベル🧬のビックデータ解析へと移行し、将来的にはAI🤖による統合診断へと進むかもしれません。

   

では——その診断は、いったい誰が行ったことになるのでしょうか?

 

AIは医師のように診断できるかもしれませんが、AIはライセンスを持てません。  

訴えられることも、責任を問われることもないのです。

 

そして、“MD”と名乗った非医師と同じように——  

「説得力はあるが、責任を負わない存在」が、診断の中心に現れる可能性があります。

 

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いま問うべきことは、技術の優劣や診断能力そのものではありません。
制度と責任が、誰に・どこに帰属するのかです。

  • AIが出した結果に基づいて、誰が治療を決めるのか?

  • チーム医療のなかで、個人の責任はどう明確化されるのか? 

  • 「誰が診断したのか」が不明になったとき、診療への信頼は維持できるのか?

 

「診断の正確さ」だけが問われる時代は、すでに終わりを迎えつつあります。  

これから問われるのは——  

その診断を誰が行い、誰が責任を取るのか?

 

ということなのです。

 

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 私たちは、


「AI時代にもなお、診断を託せる仕組みとは何か?」

 

を考えていきたいと思っています。

 

あなたなら、誰に診断を託しますか?


AIが発展しきるまでに、現行体制における制度的構造や法的責任の整理を行っています。

より詳しく知りたい方は、書籍『あな誰 Vol.1』もご覧いただけます。

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